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感情障害(人格情動障害)

 脳の損傷により行動や感情・情動の障害を来すことがあります。
前頭葉と側頭葉の損傷により発症することがあります。

1 行動障害
①挿話性脱制御症候群
挿話性脱制御症候群は、突然きっかけもなく怒りだし、暴力的な、また子供じみた衝動的な行動を起こします。衝動的行為は短時間で終わり、本人は覚えていな いこともあるが、自覚している場合もありその場合はあとで後悔の気持ちを持ちます。
大脳辺縁系を合めた側頭葉内側部の障害により起こるとされています。

②前頭葉性社会行動障害または獲得性社会病質
 話す内容が、場にそぐわない不適切なものであったり、性的な羞恥心がなくなるなどの社会活動の障害、人格変化などを認めます。挿話性脱制御症候群の場合 とは異なり、なんらかの刺激をきっかけに生じる障害です。前頭前野、特に前頭葉眼窩面の障害により起こるとされています。
知能に異常がない場合でも、著しい社会活動上の障害や人格変化が起こることがあります。
2 情動障害

①うつ状態
抑うつ的でふさぎ込んだ状態が持続します。物事に対する意欲の低下、倦怠感・睡眠障害などの症状が現れます。
自己を過小評価したり、自殺を考えるなどの症状がみられます。

②噪状態,多幸症
 気分が異常に昂ぶり、自分の置かれた状況を理解できない状態です。

③その他
無感情
自己の周囲の変化に対する感情の動きが乏しくなり,外部からの刺激に対して無関心になります。

情動不安定・情動失禁
感情の変化に過剰に反応し,簡単に泣いたり,笑ったり,怒ったりする状態です。さらに,感情の抑制が効かない状態を情動失禁といいま す。

強制泣き・笑い
強制泣き・笑いでは、些細な刺激により主観的にはおかしくも悲しくもないのに、泣き・笑いの表情が不随意的な自動運動としてみられま す。

ふざけ症
 周囲の状況にそぐわない、ふざけた冗談を言うなど社会性に欠けた状態になります。

具体例
・突然に怒り出す
・他人に対して攻撃する
・指摘しないと自分からは何もしない
・まわりとうまく交流できない
・約束を守らず、実行しない
・落ち着きがない
・感情の起伏が激しく自分で制御できない
・ちょっとしたことで気持ちが動揺する
・急に泣いたり、怒ったりする
・気持ちが沈みがちでふさぎこむ
・やる気が出ない
・家から出ようとしない など

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